グルメサイトは超便利。でも、本当に舌が肥えるのだろうか?

2018年12月31日(月)

 おいら、フーディンだよ。今年もあっという間に大晦日なんだな~。

 

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 ところで、グルメサイトって便利なんだな~。クリスマスとか忘年会とかでみんないっぱい使ったんでない?おいらも普段からお世話になってるんだ。特に、曜日別や時間帯別のお店の混み具合って重宝するんだな~。平均の予算額とか完全禁煙かどうかの情報ってのもありがたいんだな~。ただ、欲を言えばメニュー情報がもっと充実すれば完璧なんだな~。

 

 とにかく便利なんだな。

 でも便利さの陰にはいろいろあるんだな~。みんな知ってるかい?お店がグルメサイトに払う販促費用のこと。サイトによっては従量課金ってのがあるらしいんだな~。要は、ネットで予約すればその分だけお店に払ってもらう手数料が発生するっていう仕組みでお店にとっては負担なんだな~。

 

 さらにクセ者なのが検索の序列なんだな~。人数や場所の条件を入力して検索したら、最初に出てくるお店にやっぱり目がいくんだな~。みんなもそうだよね?そんな風に序列のトップクラスにしてもらうためには利用者の口コミの数も大事だけれど、サイト会社と高額なプランを契約しておく必要があるらしいよ。

 

 そんなこんなでお店にとってみればすんごい負担なんだな。それで材料費とかが削られたりして出される料理の質が落ちれば本末転倒なんだな~。ちゃんとおいしいところ選べてるのか自信無くすな~。安全面も心配なんだな~。

 

 「点数」評価もクセ者なんだな~。いろいろ調べて「ここだな」と確信してお店を予約しても点数が3.0だったりしたら一緒に行った相手にあんまり喜ばれなかった、なんてことありそう。それじゃあということで点数が3.5以上のお店に行ったら大行列だったりして、自慢じゃないけどかき氷で4時間も待ったことがあるよ。でも味はごく普通だったー。ショックでじんわりくるんだな~。

 

 お店に対するハラスメントも要注意なんだな~。「まずかったらサイトに書いてやる」「店員の対応が悪ければ炎上させてやる」みたいなおっそろしい態度でお店に行ってもらったら困るんだな~。

 

 今一度、ありがたみを再認識しておきたいな~。食材を作ってくれる人、それを運んでくれる人、調理してくれる人などなど、いろんな人たちに敬意を払うんだな~。そんなふうに想像力をめいっぱい働かせてくれるようなグルメサイトだったら素敵だな~。

 

 でもこれからはAIやロボットが料理の生産現場にどんどん入ってくるんだな~。そうなると「敬意が大事だよ~」って言っても虚しいんだな。外食産業も生産性の向上が大事になってるんだな~。アンケートの結果では、合理化のため投資を行う目的として「人件費抑制」が挙げられてるんだな。その一方で、「環境負荷低減」はあんまり顧みられていないんだな~。(週刊ダイヤモンド2018.11.17)

 

 エンヴィです。なんかそれって寂しいですね。大量の食べ残しの問題、いわゆる「フードロス問題」も気になっています。作る側も食べる側ももっと環境に気を配って頂きたいです。

 

 エンヴィちゃんか。ありがとなんだな~。でも結局割り切りが必要なんだな~。みんなもグルメサイトの利用をやめたりしないよな~。だけど、入手する情報がなんとなく偏っちゃって、自分ではいっぱしのグルメになっているつもりが大して舌は肥えていないって可能性もあるんだな~。もっと、ものごとの背景や本質的なところに目を向けるようにしたいんだな~。

 そしてもっと怖いのは、料理だけでなくいろんなことに対する「敬意」までもが失われていくことなんだな~。便利さと引き換えに失うのはこれまで人間同士でうまくやってきたこうした世の中の「知恵」ってやつかもしれないんだな~。

 ま、そんなことつらつら考えながら、今日はすき焼き食べて年越しそば食べて、明日はおせち食べてお刺身食べてお餅も食べるんだな~~。えっ、食べ過ぎかい?

 

 

【グルメサイト掲載店舗数の例】週刊ダイヤモンド2018.11.17)

食べログ         87万店以上

Retty           約80万店

ホットペッパーグルメ  約76万店

ぐるなび        約50万店

ヒトサラ        約 1万5000店

一休.comレストラン  約   7000店

OZmall          約   2300店