「クリエイティブ都市」へ行こう!

2019年11月11日(月)

 コノミです。

 

 今日は天皇・皇后両陛下のパレード「祝賀御列」でしたね。お天気が良くてよかったです。同じころ私は街歩きを楽しんでいました。街を歩くのは大好きです。色んな人たちがいて、みんなを楽しませようとしてくれます。最近こんな楽しかったコトがありました。

 

・よくしゃべるトルコ人店主がどんどん料理を皿に入れてくれるトルコ料理屋。「ワタシしゃべてる、アナタ食べるだけ!」(笑)

・ワンコイン(500円)で入れる若手芸人のお笑い劇場

・世界のショコラシエが集まるチョコの祭典

 

 楽しいところには人が集まります。そして、経済活動が活発になっていきます。その楽しさを生む人たち、つまりクリエイティブな人たちをどう集めていくか、どう生み出していくかがとても大切になってきます

 

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 これからは、ITやAI、そしてロボットたちが人間の仕事を肩代わりしてくれるようになります。人間というものがどうあるべきかが問われます。時代からの挑戦状です!鍵は「クリエイティブ」にあります

 人々の経済格差が広がってきました。世の中はひと握りの成功者とその他大勢に分かれ、それっきりになるのです。でも、悲観することはありません。大切なのは、多少の格差はあっても全体の底上げを図ることです。その時に大きな役割を果たすのがクリエイティブな人たちです。

 クリエイティブな人たちが多い分野として、科学、エンジニアリング、建築、デザイン、芸術、音楽などが挙げられます。クリエイティブな人たちの特徴は以下のとおりです。

実力主義。他人に及ぼす影響も大きい。

・多様性を重視。様々な人たちがいる都心やその近郊に居住する。

・「既製品」ではなく、質の高いオリジナルな「経験」を好む。 

(リチャード・フロリダ「新クリエイティブ資本論ダイヤモンド社

 

 経済的な成長を目指すのであれば、都市にクリエイティブな人たちに都市に集まってもらい、活躍してもらうことが大切です。あわせて、新たにクリエイティブな人たちを生み出すことが必要です。

 具体的には、「多様性」が許される「空気づくり」が大事です。例えば、東京・渋谷です。渋谷にはいつも「多様性」があります。ちょっと前までは女子高校生文化の発信拠点でした。今や、インターネット関連のベンチャー企業が集まる場となっています。アメリカのシリコンバレーを文字って、「ビットバレー」(Bitter(渋い)Valley(谷))とさえ呼ばれています。次々と建設される高層ビルが気鋭のクリエーターたちを受け容れます。2015年には区が同性カップルに対し、「結婚に相当する関係」を認める証明書を発行しました。ハロウィーン騒ぎは毎年の風物詩です。こうして多くの人たちが集まっていくのです。

 

 「多様性」には外国の人たちも含まれます。東京の大久保周辺は人種のるつぼです。韓国人やベトナム人に加えて、今はネパール人が増えています。こうした地域は、能力の高い人たちを呼び寄せる可能性があります。大学を誘致し、海外から留学生を呼び寄せてはどうでしょう。研究にも大きく貢献するでしょう。研究拠点は経済拠点にもなります。

 

 クリエイティブな仕事は今のITやAIでは手が届かない領域です。このため、クリエイティブな人たちにはさらに「人」が必要となります。実は日本の美術史にもそのような経験がありました。それは浮世絵です。浮世絵と言えば、葛飾北斎安藤広重などの浮世絵師を思い浮かべるかもしれませんが、そこにはチームが存在したのです。チーム内で分業しながら、独自性の高い作品創作を行っていたのです。現代であればアニメーションスタジオといったところでしょうか。

宮津大輔「アート✕テクノロジーの時代」光文社新書)  

 

 そして、クリエイティブな人たちは先ほど述べた分野に限らず、あらゆる分野に存在します現代社会はネット社会です。情報発信も手軽でスピーディです。自身の体験を配信したりできます。こうした動きが新たな経済活動を生んでいます。

 ASMR(Autonomous Sensory Meridian Response(自立感覚絶頂反応))が一例です。お菓子を食べる際のパリパリッという「音」が気持ちいいみたいです(実は私には理解できないのですが・・・)。そして、反響を知ったお菓子業者のほうも「音」にこだわった商品開発をしています。

 

 これからは何が流行るか予想がつきません。でも、これまでの常識にとらわれず、いったん受け入れてみるくらいのゆとりが大事です。そうすることであなた自身にも「クリエイティブ」な何かが芽生えるかもしれません。