「最新!メンタル強化メニュー」でコロナ禍を乗り切ろう!

2020年5月11日(月)

 ハルです。

 

 新型コロナウイルスの感染拡大はようやく勢いが衰えたように見えます。4月7日に政府が出した「緊急事態宣言」は5月末まで延長となりました。ただでさえマスクが手に入りにくいというストレスがあります。経済活動も低下し、気晴らしすらできません。終わりが見えないのも辛いです。さらに、たとえ感染が終息したとしても、直ちに元のような生活サイクルに戻れるかは分かりません。

 

 みなさんの「心」が心配です

 

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 日本では精神疾患が増えています。中でも、うつ病やストレス関連障害の増加が目立ち、患者数は約200万人とされています。今回のコロナ禍でさらに増えるかもしれません。

 

 「心」の病気はつかみどころがなく、予防法も確立していません現代社会は複雑で、私たちのストレスも多様化しています。例えば、インターネットの登場は生活を一変させました。便利にはなりましたが、情報過多にもなり、脳への負荷は大きいです。

 2019年の「ワールド・ハピネス・レポート」によると、世界の3分の1の国々で人々が不幸せになっているそうです一人一人のメンタルを強化することが必要です。メンタル強化メニューをお示しします。ぜひ、実践してみて下さい。

 

●精神を整える 

「瞑想」をしてみましょう。「マインドフルネス」が代表例です。身体に注意を向けます。イギリスのデータだと「考え」が4分の1に減って脳の疲労も減ります。

・ストレス対処方法に「コーピング」があります。ストレスの原因を書き出して傾向と対策を探ります。

・あえて軽いストレスを受けてみましょう。恐怖や不確実性に繰り返して向き合うことで脳の扁桃体という部位が鍛えられ、「ストレス耐性」を獲得できます。

 

●考え方を変える

現代社会では「論理で動く」ことが重視されます。自分も人も論理的に動くものだと考えてしまいます。でも、人は論理よりも「疲労」や「感情」で動くものです。まずはこのことを心に留めておきましょう。

他人と比較すると疲労が生まれます。「自分は自分」と自己肯定感を持つことが大事です。5月4日、新型コロナウイルスを想定した「新しい生活様式」が示されましたが、守らない他人をいちいち気にしていてはいけません

 

●食事で脳を守る

・栄養問題に起因する「うつ」があります。圧倒的に多いのはBタンパクの欠乏によるものです。主食や野菜だけでなく、肉や魚、卵もしっかり食べましょうまた、イミダペプチドと呼ばれるたんぱく質は抗酸化作用があり、自律神経中枢に働きかけ、疲労を回復します。

 

●体を整える

・人は「拒絶」されると身体の痛みと同じ痛みを脳に受けます。「拒絶」への耐性を獲得するには打たれ強くなることです。ラソンなどの耐久系スポーツが効果的です

「息長(おきなが)」をやってみましょう。息を吐く時に1分間使う遅い呼吸法です。忍者が用いていたことで知られています。相当な緊張感にさらされていたはずです。脳波のうち特にリラックスと集中を示すα2波が増加します。

 

●睡眠を取る。 

就寝前のストレッチが有効です。ストレスホルモン(コルチゾール)が低下するとともに、体温がほんのわずか上昇するので、その後、熱を放出して体温を下げることで眠りに入りやすくなります。 

 

(久賀谷亮「疲労回復 最強の教科書」SBクリエイティブ)

(PHP研究所「THE 21 2020-02」)(「AERA」2020.3.30)

下園壮太「50代から心を整える技術」朝日新書

山田雄司ら「忍者学講義」中央公論新社

 

 以上は個人でできることですが、これらを社会の中に取り込んでいくことも大事です。 

 一つは学校教育です。食育や上に挙げた「体を整える」取組み、軽いストレス体験などが良いでしょう。過度にならない程度で採り入れて、強い身体と心を養います。達成度は子供たちそれぞれでしょうから、個別にプログラムを作って評価しながら進めていくことが大事です。 

 学校を卒業してからは地域や職場がトレーニングの場になります。「精神を整える」取組み、「考え方を変える」取組みを講習会やオンライン研修でやってみましょう。ただし、スマホの使い過ぎは脳に疲労をもたらします。配慮は必要ですね。こうした場面では、公認心理師などの心理職による専門的知見の活用が望まれます。

 

 そして、最も大事なのは、自分に対しても他人に対しても「寛容さ」を持つことです。このブログで私の仲間たちが再三述べているように、一人一人の個別性や多様性を認めることが最初の一歩となります。

 新型コロナウイルスのせいで経済活動がスローダウンしました。そういう時こそ、スローライフ」を体感しながら、これからの生き方、考え方を一人一人が見つめ直すチャンスと捉えるべきです。ぜひ、メンタル強化メニューでご自身のメンタルをたくましく育ててみませんか!