読書のススメ、まずは教師から・・・

2024年5月27日(月)

 エディカです。

 

 みなさん、読書してるかしら?

 全国学図書館協議会の調査によると、2013年から2023年にかけて、小学4~6年生は10.1冊→12.6冊、中学生は4.1冊→5.5冊と5月の平均読書冊数は増えてるわ。いい傾向ね。でも、Cross Marketing社が2023年9月に20~69歳を対象に行った調査によると、半年に1冊分も読まない人が47.9%もいるみたい。大人になったら読書しなくなるのかしら経済産業省は3月に「書店振興プロジェクト」を立ち上げたわ。みんなで「読書熱」・・・上げていかない?

魚豊「ようこそFACT東京S区第二支部へ」小学館

 お決まりだけど、読書のメリットを確認するわね。

 まず、何と言っても、知識を増やし、教養が身に付けられることね。本には、自分では経験しえない他者の知見が詰まっている。だから、読書をすれば、こうした「知の巨人たち」の思考をなぞることができる。ニュートンも言ってるアレよ・・・偉人や識者たちの「肩に乗る」の。教育にはもってこいね。

 心も元気になるわ。つらい時やへこんでいる時、自分自身で満たすことができないところを本を通じて他者の力を借りて補うの。メンタルを強くするの。本を読む人は年をとってからの老け方が違うみたいよ。アンチエイジングにも効果がありそう。(荒木博行「自分の頭で考える読書」日本実業出版社

 野心家にもお薦めね。教育者の藤原和博氏によると、本を読む人は「10人に1人の存在」になれるそうよ。つまり、頭が良くなるの。読書は積極的な行為になるため、脳内のシナプスが連結していくの。

 スマホで知識を得るのもアリだけど、情報を受け取ることで精一杯になる・・・その点、読書は自分の思考を投入する余地がある。「本当かしら?」と疑いながら、考えながら読むと効果的ね。そして、本をたくさん読めば選択肢も広がる。年収が高いほど本の月額購入費が多いそうよ。他人の経験値を頂いちゃうの。(樺沢紫苑「読書脳」サンマーク出版

 

 気を付けたいのは、読書を強制しないことね。全国各地で「10分間読書」が行われているけど、義務的になるとかえって本嫌いを加速させる可能性があるわ。冒頭のデータはその表れかもね。(有馬心一朗「ざんねんな読書指導」新評論

 私自身、読書はとても好きよ・・・それこそ趣味ね。インプットできる情報量には限界があるけれど、おかげで、大量の情報の中から「本質」を捉えようとするクセがついた気がするわ。人の社会で生きていく上で必要となるコツをつかめるの。

 教育の場では、子どもたちに読書の楽しさ、喜びを知ってもらう「きっかけづくり」が大切。それは、教師が心の底から読書の素晴らしさを自分の言葉で伝えられるかどうかにかかっているわ。読書振興プロジェクト・・・、まずは先生たちから始めましょう!