「ファイトケミカル」など植物の力を借りて、健康な体づくりをしよう!

2019年12月9日(月)

 おいら、フーディンだよ。

 

 寒くなってきたんだな~。こんな時は身体を強くする食べ物が欲しいんだな~。例えば、「ファイトケミカル」ってどうだい?

 

 「ファイトケミカル」は植物に含まれる活性成分の総称で、有名どころではポリフェノールやフラボノイドなどがあるんだな~。これらの物質は優れた抗酸化作用を持っているから、病気や老化の原因になる活性酸素を除去してくれるんだな~(佐古田三郎「120歳まで生きる」実業之日本社)。こうした植物に敬意を払って、恵みをいっぱいもらって、健康を保って、この冬の寒さも乗り切りたいってところだね。

 

 焼肉やステーキのお店に行くとデザートにパイナップルがついてたっていう経験をしたことない?実はあれには意味があるんだな~。

 パイナップルを食べるとお口の中がチクチクすることがあるよね~。パイナップルはタンパク質を分解する物質を持っているんだ。だから、ベロをちょっとだけ溶かすんだね。キウイ、イチジク、パパイア、メロンなんかもそうなんだよ。

 何のためかと言うと、虫や病原菌に食べられないよう、植物が自らの身を守っているんだな~。人間には食べられちゃうけれど、すごい防御システムだよね~。だから、肉料理を食べた後なんかに食べると消化が助けられるんだな~。

 

 植物は、紫外線が降り注ぐ条件下で生きているから、身を守るために、活性酸素を消去するための抗酸化物質を備えているんだな~。ビタミン類もそうだけど、より強力な抗酸化物質としてアントシアニンやカロテノイドがあるよ。そして、サツマイモの品種改良では、こうした抗酸化物質をたっぷり含む、食べるだけで体を強くする商品開発が進められているんだな~。具体的には、「アヤムラサキ」という品種はアントシアニン、「ベニハヤト」という品種はカロテノイドが含まれているんだな。両方食べると無敵かもよ!?(田中修「植物はおいしい」ちくま新書

 

 認知症の予防も気になるとこだよね。こちらについては飲み物を中心に紹介しておくよ。まずは、ビール。ビールにはアルツハイマー病を予防する成分が含まれているんだな~。「イソアルファ酸」という成分で、ホップに含まれている苦味のもととなっている物質なんだな~。「苦い」というのも虫からは嫌われるんだな~。これも健康にいいんだなんて、人間ってお得だよね。

 それこそビールの苦味が「苦手」っていう人には赤ワインがおすすめなんだな~。赤ワインにもアルツハイマー病を予防する効果があるんだ。しかもその「必要量」とやらは「適量の倍」以上ということらしいよ。たくさん飲むための言い訳になるね~。

 じゃあ、お酒を飲めない人はどうするかって?心配ないよ。緑茶があるんだな~。しかも、緑茶にはがん細胞の増殖を抑えたり、大腸ポリープの再発を予防する効果もあるんだな~。

 食べ物について言うと、発酵乳製品を食べる習慣がある人は高齢になっても認知機能が良好という調査結果が出ているんだな~。チーズ、納豆、キムチ、味噌・・・。こうした発酵食品を食べることをもうちょっと意識していてもいいかもね。

 

 ところで、ヴィーガン食」がはやってるよね~ベジタリアンの中でもさらに徹底的で、肉や魚はもちろん、卵、牛乳、チーズなどの乳製品も食べないし、蜂に労働させて作らせるハチミツさえもご法度なんだな~。

 でも、実は、認知症予防の観点からは微妙なんだな~。「ホモシステイン」という物質が増えると認知機能が低下するらしいけど、これを除去するには、ビタミンB群が必要なんだ。だから、ビタミンB12が多く含まれる動物性たんぱく質を摂っておくといいんだな~。年をとるとただでさえ消化能力が落ちるし。効率的な栄養の摂り方というのも考えたほうがいいね。完全菜食主義の人は気に留めておいてね~。(週刊新潮2019.10.24)

 

 結局、バランスよく食事するってことに尽きるんだな~。栄養摂取の方法が偏っている人は一度考え直してみようね。あれ、植物のすごさってどこに行ったのって!?

 

 

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