2022年9月12日(月)
フーディンだよ。
新型コロナの陽性者、ようやく減少してきたね~。
それにしても、新型コロナは栄養問題に一石を投じたんだな~。これまで、結核をはじめとする感染症で死に至るのは栄養が不足していたからだったんだ。新型コロナもあんまり重症化しないんだけど、オミクロン株の場合、肥満、糖尿病、高脂血症といった生活習慣病を持ってると重症化を招くんだな~。
栄養の摂り過ぎに注意しなくちゃいけないよ。お寺の僧侶は一般男性と比べて75歳時点での平均余命が4.2年長いんだって。修行時はわずか1000~1200キロカロリーしかとらないし、タンパク質や脂質の摂取量も圧倒的に少ないけど、カルシウムなどは野菜や大豆からしっかり摂っているみたい。鎌倉時代からの経験知なんだろうけど、実はこれって現代の食生活のヒントになるよ。特に、頭脳を使うビジネスパーソンは知っておいて損はないよ。(奥田昌子「日本人の病気と食の歴史」ベスト新書)
社会で成功した偉人たちってどんな食生活をしていたんだろう。ちょっと覗いてみようよ。まずは徳川家康。征夷大将軍として江戸幕府を開き、74歳まで生きたよ。贅沢な食事はせず、玄米に麦を加えたご飯を食べ、鳥の胸肉を好んだみたい。
彼より先に天下統一を果たした豊臣秀吉はお魚をしっかり摂っていた。子どもの頃はドジョウを食べていたんだって。頭の回転の速さはそこからきているんだね。(週刊現代2022.7.2/9)
科学の天才たちは一風変わっているよ。相対性理論で有名なアインシュタインの夕食はソーセージと一切れのパン。炭水化物控え目なんだね~。ルネサンスが生んだ大天才レオナルド・ダ・ヴィンチのルールは「食いたくないのに食うなかれ、軽くたべよ」、「摂取するものは十分煮て、料理は簡単に」なんだ。その200年後日本では貝原益軒が「腹八分目にとどめること」と『養生訓』という書籍に書いてるんだ。世の東西を問わず、食べ過ぎないことが健康の秘訣で脳にもいいんだな。
(真山知幸「偉人メシ伝」笠間書院)
人間の脳は80%近くが水でできているから、質の良い「水」を摂取することも大事だよ。面白いのは、飲む量を増やすだけで身体はより多くのカロリーを燃焼するからダイエットにも効果があるんだ。朝起きたら10分以内に450~900ミリリットルの水を飲むといいよ。
歳をとると脳が衰えるって言うけど、栄養が豊富な環境と健全なライフスタイルがあれば、人生の後半でも脳機能は改善するんだな。例えばマグネシウムを摂取すると脳年齢が9歳若返るんだって。摂取するなら海藻類がいいね。微量栄養素たっぷりなんだ。
水の次に脳の組成で多いのは脂肪だよ。「脂肪を摂るとダイエットできない」って考えないで。要は、質の良い脂肪を適度に摂るってことなんだ。脳にはバリヤーがあって、そう簡単にはモノを受け付けないんだ。脂肪をたくさん摂っても脳は肥満にならない。だからこその「質」なんだよ。最も重要な脂肪はオメガ3脂肪酸のDHA。最低でも週1回はお魚を食べて欲しいんだな~。
偉人だと豊臣秀吉のほか、カリスマ経営者「メザシの土光さん」が有名かな。総理経験者では池田勇人元首相の夕食は魚と野菜が中心だったし、吉田茂元首相ははんぺんが好物だったんだ。ストレスを受けてもしっかり頭を働かせようと思ったらリン脂質がいいね。カツオや鶏レバー、大豆などだね。
認知症の予防も大切だね。アルツハイマー病は単に記憶を失う病気ではなく、神経が損傷し、最終的には歩行や嚥下といった基本的なことができなくなって死に至る怖い病気だよ。でも、エクストラバージンオリーブオイルなら、神経炎症を軽減し、脳細胞のごみ掃除をしてくれる。また、アルツハイマー病は「3番目の糖尿病」と言われてるように、糖質を摂り過ぎると発症する確率が高くなるんだ。「じゃあ人工甘味料ならいいのか」といったらこれまた問題なんだ。毎日ダイエット炭酸飲料を飲む人は、脳卒中と認知症を起こすリスクが3倍高いんだって。逆に、加齢に伴う記憶力低下を防ぐには、ダークチョコレート、キノコ、コーヒーがいいよ。(ショーン・スティーブンソン「EAT」ダイヤモンド社)
現代人はとにかく食べ過ぎなんだな~。女性の4人に1人、男性の3人に1人が肥満になってる。不必要なものを過剰に摂って、逆に体に必要な栄養素が不足してるんだ。
一人ひとりの「食」に対する意識も必要だけど、それだけじゃ厳しいね。ご飯は人と一緒に食べると病気を防ぐ栄養素の摂取量が増える傾向にあるよ。また、ファストフード店やコンビニが協力して、健康的な食品を扱い、有害な添加物を排除してくれると効果てきめんだね。環境面を整えて、「知らぬ間に健康でいられる」という「しかけ」が必要なんだな~。そんな仕事をしてくれる「偉人」が欲しいね!