さっさとやろう、地震に強い住まいづくり!

2024年3月11日(月)

 トランだ。

 

 東日本大震災から13年経った。最近増えている千葉県の地震はその影響かもしれない。世界で起きるマグニチュード6.0以上の地震の2割は日本で発生している。改めて思うぜ。日本は地震大国だって。

 1月1日に発生した能登半島地震では過去の震災と同様に避難所対応が採られた。とは言え「個」の時代でもある。感染症リスクもある。これからの災害対応は「在宅避難」も「あり」だろう。となると、住まいづくりが重要になるぜ。

 

 

 まずは立地だ。専門会社が無料提供している地盤マップで揺れやすさや、液状化現象、土砂災害の発生リスクを確認しておこう。「地盤品質判定士」のようなプロに相談するのも手だ。ちなみに水害リスクについては、不動産取引時に宅地建物取引業者ハザードマップを提示して説明する義務がある。ぜひ、地震リスクも示してもらいたい。

 次に「住まい」だ。耐震性は震度6強~7でも耐えられるレベルにしておきたい。能登半島地震では1981年の新耐震基準を満たしているにも関わらず多数の家屋が倒壊した。耐震等級は最高の「3」を確保すべきだ。耐震診断を積極的に行い、必要なら耐震補強工事をやるべきだ。費用は、家の構造変更がなければ150万円が目安だぜ。(小口悦央「絶対後悔しない!豪雨・地震に強い住まい選び」河出書房新社

 

 生活インフラの確保も重要だ。特に水と電気だ。水を1週間分備蓄するとなると最低でも1人当たり9リットル必要となる。ペットボトルでもいいがスペースがあるなら思い切って貯水タンクを設置してはどうか。お湯にできるタンクなら最高だ。

 電気は創エネ設備と蓄電システムの両方があれば鬼に金棒だ。創エネには太陽光発電システムと都市ガスを使うエネファームがある。さらに、「創蓄連携システム」には、インターネットを通じて気象警報の情報を取得すると自動で蓄電池を満タンにしてくれるものがある。地震以外の災害にも活用できるぜ。(Housing Tribune MOOK「天変地異と向き合う」創樹社)

 高気密・高断熱性能を高めて室温をキープできるようにしておくのもおススメだ。暖房エネルギーの節約につながる。戸建ての場合はシロアリ対策が必要だ。ヤツらは1階の柱と床下の土台部分の継ぎ目を集中的に侵食し、せっかく確保した耐震性を狂わせてしまう。こまめに防蟻処理をやっておこう。

 

 これらの取組みは思い立ったらすぐにやるべきだ。先送りしていると日常生活に忙殺され、いつの間にか忘れてしまう。それに、リフォームをすると減災だけでなく「快適な住まいづくり」も意識することになる。例えば、部屋の一角を耐震シェルターにするとともに、普段はテレワーク用のスペースとして使えばいい。被害を少しでも減らせる住まいづくりに向けて、即実行だぜ!