携帯電話との付き合い方。ちょっと距離をとってみては?

2018年11月25日(日)

 トランだ。しばらくぶりだぜ。

 今度、海外旅行しようと思ってるんだが着替えの次に何持っていこうかなって考えたらやっぱりスマホは外せないよな。国内にいるのと変わらないノリで連絡できるし、ひと昔前みたいに「るるぶ」や「まっぷるマガジン」の付録地図を折り曲げてポケットに突っ込んで持ち歩く必要もないぜ。スケジュールも手元でばっちり確認だ。こいつぁ、便利の極みだぜ!

 

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 ハルです。

 便利なのはよいことですが、携帯電話を使用しているとがんになるかもしれないっていう話はご存知でしょうか?

 少し前の話になりますが、2011年に世界保健機関(WHO)が「発がん性が疑われる」とそのリスクを指摘しています。また、2014年のフランスの研究では、携帯電話のヘビーユーザーに脳腫瘍の発症率が高かったと報告されています。さらに、アメリカのラットやマウスを使った動物実験では、携帯電話と同じ周波数の電磁波を浴びることによって、オスの心臓の悪性腫瘍の発症が増えたそうです(Newsweek2018.10.30)。

 

 いずれも決定的と言える成果ではないようですが、電磁波の影響が全く無いと否定するのも難しいところです。手提げ袋の中に入れて持ち歩くのであれば少しは身体から離れるのでしょうが、胸ポケットやお尻のポケットに入れていたり、アラーム機能を使うため枕元に置いていたりするなど、身体に極めて近いところで電波を受け取る環境にある場合は注意が必要でしょう。

 

 トランだ。脅すね・・・。

 アップルウォッチとか腕に巻いて心電図や血圧をチェックするウエアラブル・バイオメトリック装置がどんどん実用化している時代だぜ。こいつらも電磁波くらい出すんだろ。病気予防に一役買うはずが健康に影響するなんて皮肉なこったな。

 

 でも、携帯電話を手放すってあり得ないよな。料金も結構高いだろう。そういや、ついこの間、政府のキセイなんちゃら会議(注;規制改革推進会議)ってのが料金の引き下げに向けて、機器の料金と通信料金を分けるって話はしてたみたいだけどな。つかいホーダイとかのプランをやっていれば、ぱっと手に取って使い倒すってことが当たり前とされてるようなもんさ。どんどん使えってな!それに、どうせみんなも一緒なんだぜっていう感覚からは逃れられないな。

 

 ハルです。そうした様々なメリットや事情が健康リスクに対する警鐘を和らげることになっている可能性はありますね。

 そこで私から提案です。今回話題にしている携帯電話のように、新しく画期的な技術を市場に出して汎用化させる場合は、技術を利用することによる人体への「健康影響評価」を行い、それを一般公開するってのはどうでしょうか?

 

 エンヴィです。突然すみません!それってちょうど大規模な開発事業を行う際に環境への評価を事前に調査して、予測・評価を行う「環境アセスメント」に近い発想ですよね~。

 

 ハルです。もちろん微量な電磁波の曝露による健康影響を評価するとなると長期間にわたることから、結果を待ってから使用を認めるというのは現実的には難しいかもしれません。市場に出すのと同時に、一部の利用者には無料モニターになってもらうとか何かしらの工夫が考えられるでしょう。もちろん最初から明らかな危険性が指摘されている場合は論外ですが。

 

 トランだ。なんだか今日はにぎやかだな。そういや、家庭用ガス発電設備から出てくる低周波が体に悪いとか、家庭でゲームばっかりやってると脳波の一部が低下する「ゲーム脳」になるとか、新しいものが出るたんびにいろいろ言われてたけど、そいつらって結局どうなったんだよっ!て突っ込みたい気分だな。

 ま、いずれにせよ、新商品を売るときは「安心・安全」を一緒に売る工夫が必要ってことなんだな

 

 ハルです。そして、「安心・安全」が確認されるまでの間は、気持ち慎重めに取り扱うくらいの注意深さは各人持っておいたほうがいいかもしれません。